コンセプト設計とは?/原則と考え方について
1,コンセプト設計とは?
コンセプトとは、わかりやすく言い換えると、【物事の考え方のベース・方向性のこと】です。
主に、以下内容
に対して、一貫した構想を持つことを指します。
・事業内容
・デザイン
・WEBサイト
・SNS
・商品
2、コンセプトの役割
今後ビジネスを進めるにあたって必要な【7W1H】を明確にできます。
7W1Hとは下記内容です。
● When「いつ」
● Where「どこで」
● What「何を」
● Why「なぜ」
● Who「誰に」
● Whom「誰の」
● Which「どちらの」
● How「どのように」
【基本理念・基本発想】が明確に定義されていると、企画の進行過程で意思疎通が円滑に行われます。
関係者が同じコンセプトに基づいて議論し意見を出し合うことで、より効果的な結果を生み出すことができ、
ビジネスのブランディングやマーケティング活動においても重要な役割を果たします。
また、一貫性のあるコンセプトは、顧客に対して明確なメッセージを伝え、信頼感や魅力を高めることにつながります。
3、コンセプト設計が最重要視される理由
ビジネスにおいてコンセプトが重要視される理由として、主に下記の3つが挙げられます。
1-1 商品・サービス開発における価値基準が決まる
コンセプトは終始一貫していることが大切です。
コンセプトを制定し、一本筋を通すことにより、商品・サービス開発時に軸がブレるのを避けることができます。
試行錯誤したり、議論したりしていると、知らず知らずに軸がぶれてしまうことも。
そんな時に、コンセプトを作っておくことで、立ち返り進むべき道しるべとなります。
1-2 従業員がいる場合、存在意義や価値が明確になり生産性を高められる
コンセプトを決めておくと、トップの基本理念が従業員に伝わりやすくなります。
進むべき方向性が伝わる状態を作っておくことで、採用の時から同じ志を持った方を採用できるため、
離職の防止、業務説明に関わる時間の削減、すれ違い防止、注力する点の明瞭化につながることで、
結果、お客様に喜んでいただける環境構築をスピーディーに行うことが可能です。
1-3 比較されない状況を作れる
コンセプト設計を進める際は、市場調査・競合調査をして、自社の強みや独自性を明確にするため、
総合的に自社の分析をすることになります。
自社の分析ができている企業は、無駄な部分が無いため差別化を進めやすく、比較されないブランディング確立が可能となります。
4,基本理念・基本発想がしっかりできている実例をご紹介
【スターバックス】
スターバックスのコンセプトについて解説していきます。
スターバックスは、コーヒーの販売ではなく「サードプレイス(第3の場所)」をコンセプトに掲げたカフェで、
アメリカにおいては、第2の場所である職場の競争圧力が強く、
第1の場所である家庭でも、素敵な配偶者として振る舞わなければならない。
そこで、こうした人たちが休まる「第3の場所」を提供することを、スターバックスはコンセプトにしたのだそうです。
スターバックスに入ると、非常におしゃれで居心地のいい空間を実現しており、Wi-Fiも全店舗で完備しており長時間滞在する方も多く
コンセプト通りの【コーヒーではなく空間を提供するカフェ】として人気を博しています。
こうしたコンセプトに基づく空間提供が消費者の心をつかみ、スターバックスは全世界に展開する人気のカフェとして成功しているんですね。
【引用:スターバックス】 WEBサイトもぜひご覧ください|https://00m.in/QJmqf
5、まとめ
たとえるならばコンセプトは、ビジネスを成功に導くための根っこを指します。
根が太く大きくなることで、幹が太くなり大きく緑豊かな大木となり、大輪の花や果実を実らせます。
コンセプト設計は、果実を実らせるために最適な環境や、土壌、肥料、時期を見極めるプロセスとなります。
【基本理念・基本発想】を誤ると、どんなに商材が良くてもターゲットの心に届かず、手間暇かけたビジネスが実りなく中途半端に終わってしまうことにもなりかねません。
しかし、スムーズにコンセプト設計の手順を踏む技術を習得するには、経験と勉強が必要です。
作り方がよくわからない・・
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