集客力がアップする看板デザインとは？

①看板の役割と色相による効果

看板の役割は2つあります。1つ目はお店の存在を顧客に知らせること、2つ目はお店のコンセプトや看板メニューを引き立てることです。最近では、グルメサイトやSNSでの宣伝が主流ですが、お客様は毎日店のページをチェックするわけではありません。それに比べて、看板は毎日何百人もの通行人が通りかかり、お店の存在を繰り返しアピールできる機会があります。

看板は集客力の向上や顧客の喪失に大きく関わります。見つけやすく、魅力的に見せ、入店へ誘導することが大切です。デザインにおいては、色彩、写真、新鮮味、情報の整理、コンセプトとターゲットの確立が重要です。

また、配色も非常に重要です。看板は目立たせる必要がありますが、奇抜な色を使うだけでなく、お店の雰囲気やイメージに合った色を選びましょう。以下に、いくつかの色と期待できる効果を示します。

赤や黄色：食欲を増進させる。

エネルギッシュで元気な印象を与え、食べ物を美味しく見せる色。飲食店でよく使用されます。

緑や青：自然をイメージし、安心感や清潔感を与える。

緑は安心感や清潔感を提供し、健康食品や薬品の店でよく使用されます。青は集中力を高め、リラックスさせる効果があります。

黒：クールで高級感を演出できる。

高級感を演出したいバーなどの飲食店ではよく使用されます。他の色を引き立てる役割もあります。

②デザインのポイント

高級で隠れ家的なコンセプトの場合、店名だけの看板も魅力的ですが、初めてのお客様にとっては入りにくさを感じる可能性があります。看板はお店の存在を認知させるだけでなく、コンセプトやメニューを効果的に伝えることが重要です。以下に、そのための3つのポイントを紹介します。

ぱっと見てどんなお店か判るデザイン

徒歩や車で通り過ぎる際、お客様はわずかな瞬間しか看板を見ることができません。この短い時間で「何のお店なのか」を伝えるためには、ぱっと見てわかる工夫が必要です。店名だけでなく、一言で店の特徴を表現することで、興味を引くことができます。

店内のイメージを伝えよう

お店の雰囲気が分かることは重要です。お店が賑やかで楽しいお店なのか、それとも静かで落ち着いた雰囲気なのかを伝える手段として、看板に店内の写真を載せることが効果的です。特に、空中階やビル内の場合は、店内の内装が不明瞭なため、写真がお客様にとって魅力的な要素となります。

業種業態にあったデザインで訴求

お店の業態やコンセプトを伝えるために、文字やデザインの工夫が必要です。大衆向け飲食店なら温かくて丸みのある文字、ラーメン店なら力強い筆文字などが適しています。また、ターゲットを絞り込みたい場合は、女性向けのカフェならやわらかく女性らしい書体が有効です。文字だけでなく、デザイン自体がアピールポイントとなります。

③看板のメリット

パンフレットやチラシなどの紙の広告は、残念ながら効果が長続きしません。定期的に掲載が必要であるため、ランニングコストがかかります。また、チラシをみた人にしか訴求できず、ターゲットが絞られます

WEB広告は大量印刷の必要がないものの、紙広告よりもはるかに頻繁な更新が求められます。プラットフォームによりますが、数日から数ヶ月で広告は新しくなり、コンテンツマーケティングやSNSマーケティングでは1週間の更新が必要です。

対照的に、アナログ広告である看板はどうでしょうか。一度設置すれば、壊れない限り永続的に残ります。人や車など通行量の多い通りに設置すれば、長期的かつ効果的に人を呼び込むことができます。お客様を引き寄せるための広告単価は、圧倒的に看板が経済的です。

目立ちやすい

皆さんは、例えば車窓から外の景色を眺めているときに、ふと見かけた看板の印象が残ることはありませんか？

毎日同じルートで通勤していると、往復の道で目にした広告看板が印象的に残ったことはありませんか？

看板は風景の一部であり、目を引くことに成功すれば、非常に長い期間にわたり人の心に印象を残します。

もちろん、これを実現するには看板のデザインに工夫が必要です。

土地になじむ

看板は風景の一部であり、その土地と強く結びついています。里帰りした際に「ああ、ここの看板は昔のままだな」と感じたことはありませんか？看板は土地に住む人々を引き寄せ、ローカル向けの広告となります。
良い看板はその土地になじみ続け、広告効果が長期間続くため、地域社会との結びつきを強化します。

④文字サイズとフォントの参考例

看板の文字のサイズは、以下の計算式によって求められます。

文字の縦の大きさ（cm）＝ 見る人から看板までの距離（cm）÷ 250

例えば、20メートル（2,000cm）離れた場所から読まれる看板の場合、計算は次のようになります：2,000 ÷ 250 = 8

ただし、この計算結果は目安であり、車に乗っている人や視力が弱い人、高齢の人など、さまざまな要素を考慮する必要があります。必要に応じて大きな文字を使用するようにしましょう。

看板の文字フォントには、一般的にゴシック体が適しています。ゴシック体は横線と縦線の太さがほぼ同じであり、遠くから見ても読みやすい特徴があります。明朝体を使用する場合も自由ですが、視認性に留意してください。横線が細すぎると読みづらくなることがあります。

また、他のフォント（毛筆書体やポップ体など）を使用する場合もありますが、視認性が損なわれる可能性があるため、慎重に選択するようにしてください。読めない文字は避け、理解しやすい表現を心掛けましょう。

さらに、複数の看板を設置する場合は、デザインの雰囲気を統一することが重要です。同じ店舗の看板であっても、異なるデザインの看板が混在すると、不安感を与える可能性があります。デザインの雰囲気を統一し、一貫性のあるメッセージを伝えるようにしましょう。

また、看板の制作においては、見え寸（実際に見える寸法）を意識することも重要です。文字や写真が枠に隠れて見えなくなることを防ぐために、見え寸のサイズを把握してから制作を行いましょう。

以上が、看板の文字サイズやフォント、デザインの統一、そして見え寸についての一般的な考え方です。お店のイメージやターゲット層に合わせて適切なデザインを選び、効果的な看板を作成してください。

⑤まとめ

近年AIによる生成サービスで、ロゴデザインや看板デザインがは簡単に作成できます。しかし集客効果を高める看板デザインは・周囲の風景・業種業態・ターゲット層により大きく異なります。制作費のコストをカットできても、集客ができなければ売上はUPしません。当社では、お客様の業種業態・周辺の雰囲気を考慮したロゴ・看板デザインのご提案を行っております。ロゴ・看板デザイン作成をご検討の方は、お気軽にお問合せ下さい。